週7の遅刻生活

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「修養」を読んで(前半)

こんにちは

 

やまさきです

 

今日は新渡戸稲造の『修養』を読んで、感想なりまとめを書きます。

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↓はじめに今回読んだ本の紹介です。

 

修養 (角川ソフィア文庫)

 

では早速、新渡戸稲造『修養』の簡単な内容紹介をしたいと思います。

当代一流の国際人であり教養人だった新渡戸稲造が、未来の日本を担う青年達に向けて記した実践的人生論。
自らの経験と深い思想にもとづき、人として生きるうえでの礼節や心構えはもとより、「不向きな職業を選びて失敗した実例」「打ち明けて頼めば反対者も同情する」「名誉を毀損された時の覚悟」「新刊書はいかにして読むか」など、日常のなかでの必要な事例をふまえた啓蒙的内容に富んでいる。
百年読み継がれてなお、現代日本人に多くの示唆をあたえる不朽の名著、待望の新訳決定版! 解説/斎藤兆史 (引用:Amazon CAPTCHA

 

 所感としては、日本人が一度は読むべき内容だと心から感じました。

逆境の時に、どう対応すればいいのか?順境の時に、どう心構えをしておけばいいのか?青年がこれから立派に育つために、どう教養を持つと好転するのか?と、読んで損がなかった1冊でした。

 

では、以下より詳しくまとめていきます。

感じたことや大切だと感じたことをいくつかピックアップしていきます。

 

 青年の特性

新渡戸稲造札幌農学校で教授を一任したり、東京帝国大学で教授をしたりと、学生と触れ合う機会がたくさんありました。そこで感じたことなどをまとめてられていました。

 

日本の青年は老年になるのが早い

新渡戸曰く、日本人には過去の仕事に満足してこれからの仕事へ注力しようとしないことを指摘していました。後ろばかり見ていて今まで歩いてきたところばっか向いていたら、躓いちゃうよと言っているように感じました。

 

そのほか、無邪気さが失われているとも指摘していました。西洋の老人には読書にしろ議論にしろ無邪気さがあるそう。英語に childish と Childlike の2単語があります。前者は馬鹿馬鹿しい意味に近く、後者は無邪気さがあるという意味。下手に大人ぶらずに時には体当たりもいるぜってことですね。

 

老年が青年時代を羨望しようとすることは怪しめ

 新渡戸曰く、青年時代は蕾であり元気を蓄える期間である。なんのための期間であるかというと、そのエネルギーを使ってこれからの希望や夢を花咲かせるためである。と、言っています。たしかにその通りだとおそらく皆さんも理解できると思います。

老年がこの時期が一番良かったんだよなーと言うということはつまり、その時点が最高地点であり、今は良くないということでもあるため、その点を怪しめと言っているのだと私は思っています。

 

少青年へのメッセージ

志の立て方として、西郷南洲翁の書かれたものの中に、「人を相手にせず点を相手とせよ。点を相手として己を尽くし、人を咎めず我が誠の足らざるを尋ねべし。」とあります。理論的には理解できますが、私の意見としてははじめからこれを実践するのは難しいのではと感じました。というのも、ある一定の目標だったりロールモデルってのが存在しないと、具体的な目標設定もできなく先行事例も知らずに取り組むのは危険だからです。中級者へのメッセージではないのか?というのが私の意見です。

 

 職業選択について

職業選択を惑う青年が多く、学問の選択は職業の選択につながることから著者はこれについていくつか助言しています。

 

子への職業選択の願い

まず第一になんとなく職業を選ぶんじゃねえってのが念頭にあります。それは当たり前なのですが、著者は歴史ではなく地名に名を刻めと言っています。富貴や名誉とかではなく、どこどこの地を開墾したであったり畑地にしたなど、こういう実質的に役に立つという点で名を残して欲しいとのこと。

 

必要は発明の母

西洋の諺に「必要は発明の母」という言葉があります。人間というのは必要に応ずるだけの工夫をします。工夫すればまた相当の方法が案出されます。それが何よりの学問だそうです。実際に例として、貧困の人に金持ちになる人が多いのはこれのためでもあります。

 

決心継続の修養法

新渡戸稲造の決心を続ける修養テクニックが詰まっています。

 

発心の継続には発心を記憶せよ

よっしゃ!これにするぜ!って心に決めてから実際に実行へ移します。時間の経過とともに普通はやる気やモチベーションが落ちてくることがあるでしょう。その時の修養法として、年一回ではなく、毎月、毎日もしくは一日中に自分の発心に注意するように。そうでもしないとはじめの勢いが鈍ってくることになります。まさに初心に戻ろう。

 

小事の間に大原則が含まれる

どんなに小さなことでも継続心を忘れずに注意していれば、いつかは原則の極意に達すします。

 

 

 

克己の工夫

克己の修養

大きく分けて6つあります。

  1. 他力による修養
  2. 弱点の矯正
  3. 憎悪の矯正
  4. 朝起きの習慣
  5. 憤怒の抑制
  6. 性急の人

順に、仲間と克己しあうこと、自分の弱点をピックアップして日々訓練すること、人の悪いところを見るのではなく長所を見る、特に寒い朝や眠い時に頑張って起きる、みだりに怒らない、時を定めてゆっくりとする。これを徹底することで克己を修養できる。

 

大事に処する道は小事の修養にあり

小事の積み重ねの上に大事がある。諺にも塵も積もれば山となるとありますよね。いつも養っている力がことあるごとに形を変えて現れます。明日はどうなるんだろうと不必要に心配をせず、その日その日にできることをただ不屈の精神で行っていきましょう。

 

貯蓄

智の貯蓄

その場限りの知識はパン学問であると主張しています。得ればそこで役に立たなくなる知識をパン学問というらしく、そうではなくって、人生において大切な知識を身につけようということです。具体的な方法としては、良書を読み有益な談話を聞き、自分以上の人と交じり、静座黙想し、心に得たことを心の中に奥深く入れるようにする。

 知識というよりも、徳や智を蓄えようってことですね。

 

前半は以上になります。

 

以下後半のリンクになります。

『修養』が約500Pにわたっていたため2つに分けざるを得なかったため、後半もぜひご覧下さい。

↓後半

kykyky-17-skri.hatenablog.com

 

参考リンク↓ 

 

修養 (角川ソフィア文庫)

 

最後までお読み頂きありがとうございます。

 

次回もどうぞお願いします。

 

やまさき