週7の遅刻生活

いろいろなジャンルの読書感想文を書いております。

「誰がアパレルを殺すのか」を読んで

アパレル業界の課題と今後の可能性。この2点に絞って調査され、うまくまとめられています。アパレル業界の人は必読本。

 

ご紹介

いつのまにか服を買わなくなった。デパートにもほとんど行かない。こうした傾向はぼくだけのものでないらしい。杉原淳一・染原睦美の『誰がアパレルを殺すのか』を読んでよくわかった。経済誌の若い記者がアパレル業界を取材・分析した本である。(引用

 

面白いところ3つをまとめました

1, 業界全体で誰も改善しようとしなかった従業員への待遇

 著者曰く、数十年も本社中心的な考え方のもと、従業員への待遇をよくしようとしなかったがゆえに、現在のアパレル業界の不振の原因の一つとして扱われています。実店舗で働く方の中には、手取りが10万円でその中でもそのブランドの服を身につけなければいけないため、手取りの中からやりくりしないといけない。1人暮らしはできないし、これからの将来どうしていくべきなのかわからない、、といった一例が挙げられました。私も1年ほど某アパレル会社にアルバイトとして働くことがありましたが、その現場では社員の方のサービス残業はもちろん、あと数千円で1日ノルマを達成するのにという日は社員の方自腹で自社の製品を購入していることは当たり前のようにされていました。現場主義的な視座を見捨てると、こんな末路が待っていることも。

 

2,中古で売ることを前提に服を買う

 とある方の服の買い方をフューチャーすると、新品の服を見つけるなりまずはスマートフォンで同じ商品がオークションサイトでいくらで売られているのかを確認します。そしてその販売価格をチェックしてから、新品の服を買うそう。私の価値観にはない、新しい服への捉え方をしていて、斬新と感じた。新しいものを買う前から、この商品が実際、ユーズドの市場でどの値で取引されているのか。非常に現代的な考え方だなーっと感心。

 

3, 情報を商品化する時代

 世界で不動の存在に君臨している、AmazonGoogle。彼らもアパレル業界に進出してきている。世界の情報を掴んでいるため、これまたアパレルでもマウントを取る可能性もあります。そんな中、大切になってくるキーが、情報を商品化すること。そう語るのが、ファーストリテイリング社の柳井氏。インターネットの普及により、世界中の情報をいつでもどこでも手に入れることができました。その利点を生かし、服の専門家として世界のあらゆる情報を集め、そしてどこに隙間が存在するのかを見つけだし、商品化することが重要になってきます。この商品化する部分は、まだAmazonGoogleにはない強みのため、この部位に注力していくことがキーになってくるそう。

 

 

所感

 まず、ここ最近アパレル業界の売り上げが落ちてきている、という理由を理解することができてよかった。その背景には、今までずっと誰も改善しようとしてこなかった過去への執着があったのではと感じる。個人的には、アパレル業界へ就職することに少し憧れを抱いている時期があったが、学生時代にアルバイトとして先に経験しておいてよかった。別にアパレル業界全てがだめだというわけではないが、成長している業界かどうかという視点では、少し答えづらいところでもあるため、そういう点でよかったと思う。ただ、本作にもあるとおり、もう衰退産業だなんてことは一切ないし、可能性はもちろんあるため、開拓精神のある人たちに期待。

 

 

今日の本 

誰がアパレルを殺すのか

 

 

他の本です 

kykyky-17-skri.hatenablog.com

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最後までお読みいただきありがとうございます。

 

ヤマサキ